中国笑話集の説明

中国は笑話の歴史もまた古い。
それを集大成したのが明末憑夢竜の『笑府』13巻で、本書はこの『笑府』を中心に周辺の笑話のなかから、中国民族の生活と文学を知るに役立つと考えられる話を選訳。
民衆の思想史、生活史として読める。
戦争末期、疎開先の熊本の小学校に入学した少年は、川でエビやフナを捕り、山にメジロを追い、自然の豊饒さに夢中になる。
年上の青年に憧れ、その技を学んで成長する日々。
しかし少年はやがて大学受験のため勉強に励むようになり、都市と田園の生活に引き裂かれていく。
生き生きと働く母と虚脱した父。
敗戦に屈折してゆく兄。
他に「南にありて」13篇を収録。
熊本の川で過ごした黄金の日々が著者をつくったことが鮮やかにわかる、胸おどるエッセイ集!昼間の公園のベンチにひとりで座っていると、あなたは何が見えますか? スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。
なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。
『東京湾景』の吉田修一が、日比谷公園を舞台に男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。
役者をめざす妻と上京し働き始めた僕が、職場で出会った奇妙な魅力をもつ男を描く「flowers」も収録。
ルクレチア・ボルジア、カトリーヌ・ド・メディチ、ブランヴィリエ侯爵夫人、エリザベス女王、則天武后にマグダ・ゲッベルス……世界史上、名高い12人の女たち。
美貌と権力、魔性と残虐性によって人びとを恐怖に陥れた彼女たちは、並外れた虚栄心、戦慄すべき美への執着、狂気のごとき愛欲に身をゆだね、罪を重ねて、孤独なあるいは非業の最期を遂げた。
なぜ彼女たちはかくも魅力的なのか。
耽美と悦楽のカリスマ、作家・澁澤龍彦の愉楽に満ちた人物エッセイ集。
西南戦争が終結した後も、日本の動揺は続いていた。
そんな時、今度はなんと天皇を守るべき近衛兵が反乱騒動を起こした。
竹橋事件である。
その背景にあったのは、自由民権運動と農村の貧困。
武士に代わる軍隊の脆弱さに事態を重く見た時の陸軍卿山県有朋は、軍のより一層の近代化を進めるため、軍人の軍人たる心構え、すなわち「軍人勅諭」を創るよう西周に命じる。
それは天皇にのみ忠誠を誓う統一国家の軍隊だった。
明治前期、帝国陸軍創設に意を尽くした山県有朋を描く。
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